フランス旅行2006写真集 第一集・教会堂建築このページの一番下へ今回の旅行では3600枚を超える写真を撮った。あまりに多いので、気に入った写真や思い入れのある写真を少しピックアップしておくことにした。（但し、記録集に掲載したものは「原則として」外した。）
ファサード
写真3505 アミアン大聖堂この建築は今回の旅で一番気に入ったもの。夕陽に照らされると装飾的要素が良い感じで陰影を作ってくれる。
堂内の空間
写真2953 ランス大聖堂
写真3032 サン・レミ聖堂ランスは内陣になると急に暗くなる。意外と水平的な区分をはっきり見せている。サン・レミ聖堂（ランス）は、覆いかぶさっているような広大な空間性が素晴らしい。
写真3408 アミアン大聖堂大アーケードは高い方が堂内の垂直性が強調される。この写真ではアプシスが劇的に明るく見える。
写真4455 ブールジュ大聖堂今回の旅行で撮影した教会堂内の写真では一番気に入っているもの。大アーケードが高いのはアミアンと同じだが、五身廊式でトランセプトがないため、アミアンより統一感がある。また、ステンドグラスも多く残っているので、それが伺えるような内陣の色彩もアミアン（写真3408）より美しく見える。
写真4461 ブールジュ大聖堂
写真4719 サン・セルナン聖堂写真4461は写真4455と同じくらい気に入っている。立面構成がわかるように撮れたので満足。ただ、被写界深度をもっと深くしていれば遥かに写真としての完成度は上がったと思うのだが…。写真4719も立面構成が良く撮れて満足したもの。こういう知的な関心から撮っているものは、できるだけ構図が同じになるようにしている。
写真4712 サン・セルナン聖堂
写真5875 ロシェ・デ・ドン教会サン・セルナン教会は交差部の視界が狭くなっているので、視覚的な建築空間としてはやや美しさを損なっているのだが、この教会堂の雰囲気はよく出た写真になった。ロシェ・デ・ドン教会（アヴィニョン）については、建築も写真もどうということはないのだが、ひたすらロマネスクとゴシックを見ていると、たまにこういう様式が斬新に見える。ただ、アプシス手前の天井（上にドームがある）の部分の構造は独特で初めて見たタイプのもの。
光の演出
教会堂建築では「光の演出」の出来が、その内部空間の美しさや雰囲気に大きく影響する。その光の演出が良いと思った教会堂の写真を集めてみた。
写真2710 サント・シャペル
写真3018 サン・レミ聖堂写真2710は写真としては全く話にならない出来だが、三脚使用禁止という制約の中では「頑張って撮った」かな、と。（新しいカメラに慣れていれば、感度をもっと上げて撮ったのだが、この日は初日だったのでそこまで気が回らなかったのは残念。）写真よりも被写体の良さを覚えておきたくて掲載する。
ロマネスクとゴシックが共存したサン・レミ聖堂（ランス）はそれほど有名な教会ではないが、内部空間への光の取り込み方は素晴らしかった。他のゴシック建築の追随を許さないものだった。内部に差し込む光の柔らかさや、光の量などが小さな窓をいくつも組み合わせて調整されている感じ。ロマネスク建築での経験を相当踏まえていると感じさせられた。違った時期、違った時間に訪れると印象は変わるのかもしれないが、今回の旅行では強く思い出に残る光景となった。写真3018の側廊で言えば、全体として光と影のバランスが絶妙で、ロマネスクでは通常使われないリブ・ヴォールトがロマネスクの窓と組み合わさることで、天井に美しい陰影を作っている。
写真3041 サン・レミ聖堂
写真3044 サン・レミ聖堂
写真3416 アミアン大聖堂
写真4496 ブールジュ大聖堂アミアンは、ゴシック本来の暗さはなく、「明るくなったゴシック」ではあるが、その光が堂内に満ちていく感じが良さになっているように思う。ブールジュの周歩廊のステンドグラスは今回の旅行で見たステンドグラスの中でも最高級のもので、間近で沢山見ることができたのが良かった。写真4496はその周歩廊の雰囲気を5％くらいは表現できている。本物はもっとずっとすごい。
写真5228 モワサックの回廊
写真5650 サン・トロフィーム教会これらについては別の「記録集」（リンク削除）で述べたので省略。
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