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フランス旅行2006写真集 第三集・フランスはパリだけじゃない。
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アミアン(Amiens)

サン・ルー地区
写真3452 サン・ルー地区

アミアンは、今回訪問した都市の中で最も気に入ったところの一つ。どことなく私が住む町(小樽)と似たものを感じる。赤レンガと運河というあたりが。(赤レンガの建物はこの写真には写っていないが、サン・ルー(St.Leu)地区には結構多い。)

Rue des Trois Cailloux
写真3500 Rue des Trois Cailloux

市街中心のショッピング街のようなところ。アミアンはピカルディー地方の中心都市で、ピカルディー大学というのが大聖堂とサン・ルー地区の間にある。そのせいか学生らしき人たちが結構多くみうけられた。そのおかげで若々しい街という印象が強い。ちなみに、道路の向こうにかすかに見える塔は、アミアンのランドマーク、ペレ塔。

大聖堂も素晴らしいし、それ目当ての観光客も当然来るわけだが、観光だけではない街というのはやはり良いと思う。私は、いろいろなところに観光で行ってきたけれども、いかにも「観光でやっています」という雰囲気が濃厚な街からは魅力を感じない。「作り物」っぽさを感じるし、本当は活気がないのに、観光客が来るところだけ取り繕っているのが見えてしまうから。そういう意味でも、アミアンは街自体に活気が感じられて、素晴らしいと思う。

ちなみに、ガイドブックによると人口13万6000人と小樽より少ないんだけれど、街を歩いているとこの街は人口30〜40万人の都市なんじゃないかという感じがする。今でもそれくらいいるんじゃないかと疑っているくらい。


トゥールーズ(Toulouse)

サン・セルナン聖堂
写真4605 サン・セルナン聖堂

今回の旅では、トゥールーズには朝6時台に夜行列車で到着した。ヨーロッパの朝7時というのは、日本の感覚だと朝5時台くらいで、まだ月が輝いている時刻。早々にホテルに荷物を預け、私は速攻でこの街の最大のお目当てだったサン・セルナン聖堂に向かった。朝日が昇る中、大学生たちがぞろぞろと通学していく。

聖堂に着いても、まだ昨夜からのライトアップが続いている。朝8時、ライトが消えた。空も次第に明るさを増し、きれいな朝焼けで雲が色づいている。学生たちはそんなものには目もくれずに、ある者は慌しく歩き続け、またある者は恋人と抱擁を交わし続けている。……とまぁ、そんな中で撮影した一枚。

トゥールーズ
写真4923 トゥールーズの街並み

トゥールーズ
写真5059 トゥールーズの街並み

フランスでは、どこの街に行ってもアール・ヌーヴォーとかアール・デコのような建物が多いし、それらによくある蔓草っぽい「クルクルした手すり(?)」をよく見かける。トゥールーズでは、それがやたらと列をなしているという印象が強い。どこに行っても、こういう装飾が綺麗に列をなしている。アルルやアヴィニョンにはこういうのはそれほど多くなくて、パリに戻って改めてみてみると、やっぱりこんなに長く、同じ高さで続いているのは珍しいんじゃないか、と思う。パリのはもっと小刻みに短いものが沢山ある、という印象が強い。そんな印象を持ったので、私的には、トゥールーズと言えば「クルクルした手すり(?)」が並んでいる街。そんなわけで、私のイメージの中のトゥールーズを何枚か撮ってみた。

ちなみに、アミアン同様、この街もかなり好き。トゥールーズは古くから大学があって――歴史的にはトゥールーズ大学は異端(カタリ派)討伐の拠点だったという――今でも学生街という感じが強い。アミアンよりずっと学生街っぽい。昔住んでいた北大周辺と似たものを感じて親近感が湧く。アミアン同様、観光だけでやっている街でもない。

「古着屋」
写真5010 「古着屋」

トゥールーズを歩いていると、随所で日本料理屋を見かけると思っていたら、こんな店まであった。背中や胸に漢字が入った(例えば、「愛」という文字が書いてある)Tシャツを着ている若者もいたりする。学生(=若者)の街だけあって(?)、Mangas(マンガ)を読んだ世代だからかな、という気がした。(Mangas(マンガ)は既にフランス語になっているといってよい。)ちょっと目新しいものとして、日本のものが取り入れられているんじゃないか、と。かといって、日本に対して関心が高いのかと言うと、そうは思わないけれども。(例えば、フランスで書店に入っても日本に旅行するためのガイドブックはついに一冊も見つけられなかった。)彼らは、装飾的なマークとして漢字を身にまとい、フライドポテトの代わりに天ぷらを食べているだけ。そんな感じがした。私としては、それもなかなか悪くないと思う。

Quai L. Lombard
写真5068 Quai L. Lombard

これは印象派(モネ)を意識して、とっさに撮影した一枚。道を歩いていて、ふと、「あ!印象派が捉えようとしたのは『この』光だ」と思って速攻でシャッターを切った、というもの。ガロンヌ川を眺める女性があたかもモネの「日傘の女」のような感じで良いアクセントを与えてくれてる、と思うのは……私だけか…。でも、とりあえず自画自賛しとこう(爆)。

道の続き方、木の枝が途中で途切れて川と橋が見えていることなんかも、個人的には瞬時の判断の割にうまい具合に収まってくれたと思っている。個人的にはお気に入りの一枚。


アルル(Arles)

古代劇場にて
写真5451 古代劇場にて

古代劇場
写真5476 古代劇場

街灯
写真5666 街灯

写真5451は、今回の旅行をする際に「良い写真」であるための構図について、考えていたことを実践できた点でよかった一枚。「三分割法」という構図についての理論(?)があるけれども、実際には、地平線は1/3のところでなく、2割くらいしか占めず、2:8の比率にした方が美しく見えるらしい、ということに今回の旅行の前に気づいた(勝手に思っただけだが)。それを意識して撮れた点でよかったかな、と。

写真5666の街灯は、アルルに限らず、実は他の街にもあったものだけれども、いかにも「文化」を売りにしているフランスらしいデザインだな、と思って思わず撮ってみた。

実は、このほかにもフランスは(政府のレベルでも)景観にかなり気を遣っていると思うことが多々あった。例えば、道端に「柱」が少ない。一番大きいのは信号機が高いところにないというのは景観を良くする上では非常に効果的と思った。代わりに人の胸の高さくらい(車に乗っているとちょうど目線の高さになるのか?)に信号機がある。しかも小さい。(もちろん、日本のように高いところにも少しはあるようだが。)それに、シャンゼリゼ大通で気づいたのは、木の葉が「四角い」ってこと。どういうことかは、第二集のシャンゼリゼ通りの写真を見てもらえばわかると思う。(写真4312で、左のシャンゼリゼ通りと右の通りでは、何故左の方が「スッキリ」して見えるのだろう?単に道が広いからではないのです。)私も一応、観光都市在住の一市民なので、ちょっと参考になったりした。(そのまま真似は出来ないが。)

円形闘技場
写真5901 円形闘技場

日本でアルルと言えば、「ヴァン・ゴッホ」という人も多いだろうけれども、私としてはやはり「これ」。


アヴィニョン(Avignon)

Avignon TGV
写真5981 Avignon TGV駅

TGVというのは、日本で言えば新幹線にあたる高速列車。その駅なんだけど、なかなか良い感じの近代建築だった。微妙にカーブしている壁面や右側の壁の白いところが木でできているのもなかなか味があったりする。(プラットフォームの床も木だったりする。)建築をやってるような人に見るのを勧めたい気がした。



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