奈良・京都・松本・東京の旅2008〜2009
京都編その2〜庭園など引き続き、写真をカテゴリー分けして掲載していきます。ここでは庭園やそれに類するところで撮影したものを掲載。
龍安寺の石庭今回、京都を訪問した中で最も気に入った庭。
南に面しているので冬でも陽が当たってさえいればぽかぽかと温かい。多くの観光客がここでじっと座って眺めていました。心が落ち着く庭です。でも、今になって思うと、オフシーズンじゃなきゃ、こんなこと出来ないんだろうなぁ。
天龍寺の曹源池庭園庭の名前を調べるのにガイドブックを見ていたら、「嵐山を借景とする曹源池庭園」という記載を見つけた。なるほど。奥に見える嵐山は借景だったのか、と今頃気づく。自分としては、空→山→池の山が映った部分→池の山が映っていない部分 という色彩の変化が構図的に良いかな、と思って選んだだけだったりする…。(撮影するときもそのあたりしか見てなかった。)
今見直してみると、もうちょっと明るいときだったら、とか、季節が違ったらもっと華やかだっただろう、とかいろいろ注文はあるけど、まぁ、与えられた条件の中では(自分の力量を考えに入れると)それなりに撮れたかなという感じ。
不断桜説明は左の写真を参照。花とかはあまり撮ったことがないので、うまく撮れません…。この日はウズベキスタンで会った河原さんにガイドしてもらったので、普段は撮らないようなものを結構撮った。こうやって撮影してきた写真を見ると、単独行動の場合と人と一緒に行動した場合ではいろいろと違いがあるもんだなぁ、と実感する。
宝泉院の茶菓子(左)、実光院の不断桜(右)大原では、お茶とお菓子を嗜みつつ、のんびりと庭を見ながら、エジプトのバフレイヤ・オアシスやナイル川帆船クルーズの話などを聞かせてもらった。なかなか風流ですなぁ(?)。
実光院の不断桜これを撮る前に河原さんから「背景が緑だと桜の色を撮りやすい」というアドバイスがあったので、結構うまく取れたかも知れない。さすが留学中に写真の授業を受講していただけのことはある、と感心。人と行動すると知識や物の見方のストックも増えるというメリットがあるようだ。
あと、私たちは2人とも写真と旅が好きなので、結構参考になることが多かった。旅が好きでも好みは結構違うようで、それが刺激になったりもした。例えば、私は「都市」と「建築」と「美術」という人為的なものを好んで見に行くので、砂漠の面白さを語る河原さんの話はかなり参考になった。最近、中国で自然を楽しむことを覚えたので、今後の旅の仕方を広げるのにかなり参考になりそうな気がしている。
東福寺にて
通天橋からの景色(左)と八相の庭(南庭)(右)通天橋からの景色は冬でこんなに綺麗だったら、春とか秋はどうなっていることやら…。ため息が出ますなぁ。
南庭の渦巻きは「八海」で奥に見える山は「五山」を表わすとのこと。石のグループは4つあって、手前から瀛州(えいじゅう)、蓬莱、壷梁(こりょう)、方丈を表わすとか。この4つは蓬莱神仙思想における仙人が住む島なんだとか。
八相の庭;西庭(左)と北庭(右)西庭のこの部分は「井田市松」と呼ばれるそうだ。私としては北庭のウマスギゴケと敷石による市松模様の方が好みかも。いずれもかなり幾何学的で抽象画のような印象を受ける。イサム・ノグチはこの庭を「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評したとパンフレットに書いてあるが、確かに、この庭の幾何学的な構成はモンドリアン(特にBroadway Boogie Woogie)を想起させる。
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